ベトナム医療の謎について考えてみた

こんにちは!来月からの留学の準備を終え、暇してる山本です

 

今回は久しぶりに医療の話をします!

 

 

ベトナムで抱いた疑問

昨年初めてベトナムでの地域医療活動に参加したときに思いました。

「なんでこんなに脳卒中の人が多いんやろ?」

しかもみんなめっちゃ重症や」

 

この謎について"医療ミステリーハンター"である僕なりに考えてみました。(現地の医師・コメディカルの情報、僕の考えを元にまとめました)

 

 

要因その1 食事の問題

ベトナム料理というとフォーや生春巻きなどあっさりめの料理を想像しませんか?

ところが、実際の現地で食べられているものは、なかなか味付けが濃く、塩分が高いものが多いのです。

その影響で高血圧の人が非常に多いという話を何人もの現地スタッフから聞きました。

日本では、高血圧を薬でコントロールしている人が多いのですが、ベトナムではその習慣がまだ根付いておらず、自分が高血圧だと自覚すらしていない人がたくさんいるようです。

 

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要因その2 医療の問題

田舎のエリアでは、近くに病院がないことが多く、脳卒中になった際に最も重要な早期治療が受けられないという状況にあります。

また貧困な家庭では、医療を受けるお金がなく、脳卒中を発症しても放置したという患者さんを実際に何人かみました。

このことが重症化を招いている一因であることは間違いないと考えています。

 

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※実際にはもっと色んな問題点がありそうだが、僕のベトナムでの活動はリハビリ施設・家屋訪問のみであるため、急性期医療については理解できていないんです、すみません

 

 

要因その3 リハビリテーションの問題

ベトナムでは、運動療法(立ったり歩いたりする練習)も物理療法(電気治療や温熱療法など)も病院側が請求できる金額は同じだそうです。

セラピストは「楽だから」、患者さんは「気持ちいいから」という理由で物理療法を選択する傾向にあるそうです。

通常、脳卒中になってもよほど高齢者、もしくは再発でない限り、歩けるようになることが多いです。

しかし、ベトナムの患者さんの場合、中年の方でも一人で歩けないというケースをたくさん見ました。

それはベトナムのこのようなリハビリテーションシステムも影響していると考えています。

 

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要因その4 障害に対する認識の問題

ベトナムでは、家族が病気になった場合、仕事を辞めてでも介護をするというのが一般的だそうです。

この考え方は、個人的には素晴らしいと思います。

しかし、実際に介護をしている場面を見ていると過剰に介助してしまい、患者自身は障害があるからやってもらうのが当たり前という状況になっているように感じました。

これはその国の人たちが昔から培ってきた考え方であり、何が正しいかは難しいですが、自立・自律を目指すという観点からするとやはり変えて行くべきだと僕は考えています。

 

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写真のように常に家族が付きっきりです。

 

 

要因その5 セラピストの問題

その3,4で挙げた問題は、国の医療制度や文化的なものが大いに影響していますが、セラピストの考えで変えられる部分も少なからずあると思います。

 

ベトナムのセラピストは、ストレッチや筋トレなどの実施は得意だが、患者さんの日常生活の動作(トイレに行ったり、車椅子に移ったり)について考えるのが苦手と言われています。

実際に「この患者さんストレッチばっかりしてるけど、もっと動作の練習するべきちゃうん?」という場面に何度も遭遇しました。

 

話は少し変わりますがが、日本も同じですが、ベトナムのセラピストの能力差はかなり大きいと僕は考えています。

その理由は、ベトナムでは国家試験がなく、さらに統一された理学療法士協会が存在しないためです。(※オーストラリアなども国家試験はないが、学校教育のレベルがめちゃくちゃ高い)

事実、タイ・カンボジアなどの周辺国はWCPT(世界理学療法連盟)に加盟しているのに対し、ベトナムは未だに加盟できていません。

 

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ちなみに彼はすごいセラピストです!熱量・積極性が半端なかった!

 

 

 

これが、日本人セラピストである僕が思う、ベトナムに重症脳卒中患者が多い理由です。

僕は、2年間、しかもそれぞれ1週間ずつという非常に短い期間しかみていないので、きっとJICAボランティアスタッフや専門家がみればもっといろんな見方ができるんでしょうね。

 

こんな感じでいろんな国の医療の謎を解き明かしていけたら面白いなと思ってます!

 

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