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前回の記事で、海外に興味のある理学療法士(PT)に対して、オーストラリアを目指すのは難しいのではないか?と書きました。

 

そして、最後にはカナダを目指した方が良いのでは?と僕の意見を述べさせてもらいました。

 

ここでは、なぜカナダが良いのかを書かせてもらいます。

 

カナダの理学療法について

カナダは日本と異なり、PTの資格を取得するのには修士課程を卒業しなければなりません。

 

つまり資格取得までに最低でも6年かかるということです。

 

そのため、オーストラリアと同様、社会的地位が高く、開業権があります。(途上国以外でPTに開業権がないのは日本と韓国くらいらしいです)

 

そして皆さんが一番気になる年収ですが

 

Physiotherapist Salary (Canada)  によると新卒で平均512万円と僕たち日本のPTよりかなり高いようです。

 

どうやってカナダで理学療法士になるの?

先ほど、カナダでは大学院を卒業しなければPTになれないと書きましたが、僕たち外国人理学療法士はカナダの養成校(大学院)に入学することができません。

 

「そんなの差別だ!」と思いましたか?

 

しかし、養成校の立場からすると

 

あなたたちは自分の国で一度理学療法の勉強したんでしょう?そんなの他の生徒たちより有利じゃないですか」といった言い分のようです。

 

そう言われると確かに納得ですよね。

 

「それなら無理じゃん!」と思うのは少し待ってください。

 

カナダでも外国人理学療法士のために書き換え試験が用意されています。

 

しかも書き換え試験を受けるにあたり、2種類プロセスが用意されているのです。

 

①直接書き換え試験を受ける

これはオーストラリアと同じです。

 

つまり、自力で勉強をして、自分で申し込みをして試験を受けると言う方法です。

 

ただ、オーストラリアと違う点は、過去問が公開されているなど、外国人に対してオープンであることです。

 

しかし、いくらカナダが外国人に対してオープンだからといって、日本語で理学療法の勉強をしてきた我々日本人PTが、英語で試験を受けるのはかなり厳しいですよね。

 

さらにカナダの医療システムなんて知らないし・・・。

 

そこで、次にオススメするのがBridging programを経由しての書き換え試験です。

 

②Bridging program

Bridging programとは、カナダでの就労を目指す世界中のPTを対象とした書き換え試験対策用の教育プログラムです。(※Bridging program終了後、書き換え試験で合格する必要があります)

 

このプログラムは、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学、そして僕が現在いるアルバータ大学等で受けることができます。(僕が短期留学先にアルバータ大学を選んだ理由の一つはこれです)

 

アルバータ大学の場合、期間は1年間で、学費は100万円ほどです。

 

もちろん安いとは言えませんが、オーストラリアの3年で約1000万円に比べるとかなり現実的な数字ですよね。

 

英語の問題(IELTS OA7.0以上)、資金の問題に加えて、ビザの問題(Bridging programに入る前に就労ビザor移民ビザが必要)もあるので、この道も決して簡単なものではありません。

 

しかし、オーストラリアに比べるとかなり可能性が高く、失敗したときのリスクが少ないと僕は考えています。

 

Bridging programについての詳細は下の動画で見ることができます。

Admission Assessment: Alberta Internationally Educated Physiotherapy Bridging Program

 

さらに詳しく知りたい人へ

カナダのPT留学に関しては、こちらのカナダの理学療法士~ちょっと休業中~で詳しく知ることができます。

 

またWCPT Congress 2015では、トロント大学とアルバータ大学のBridging programの教員たちがポスター発表を行なっています。

 

WCPTのサイトbridging programと検索するといくつかプレゼン資料がダウンロードできますので、ぜひ読んでみてください。

 

最後にアルバータ大学とトロント大学のURLを載せておきます。

アルバータ大学:Bridging to Canadian Physiotherapy Practice

トロント大学:OIEPB Comprehensive Bridging Program

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トロント大学シャロン先生と

 

最後に

英語はできるようになります

お金は貯まります

ビザはNo Problem(シャロン先生曰く)

 

『海外で理学療法士になりたい』という人には、ぜひカナダも選択肢の一つとして考えてみてもらえればと思います。

 

6件のコメント

先日、ある理学療法士のブログで、将来に対する不安から海外に興味を持つセラピストが増えているという記事を読みました。(オーストラリアで理学療法士として働きたい人へのQ&A

 

この記事を読んで思ったこと、それは

 

「オーストラリアは無理なんじゃない?」

 

これから記載する内容は、海外を目指そうと思っている理学療法士および学生たちにぜひ知っておいてほしい内容です。

 

大人気のオーストラリアPT留学

現在、数ある国の中で、日本人理学療法士に最も人気なのがオーストラリアです。

 

その理由は、理学療法のレベルが高いこと開業権があること給料が高いことなどが挙げられます。

 

また日本とは異なり、就職後も1ヶ月といった長期休暇が取れることも魅力の一つだと思います。

 

なぜ僕がオーストラリアのPT留学について書くのか?

 

それは、僕もオーストラリアでPTになることを本気で目指していた一人だからです。

 

それがきっかけで、英語の猛勉強を始め、結果的に、カナダのアルバータ大学に留学するまでになりました。

 

しかし、僕はオーストラリアでPTになることを完全に諦めました。

 

それには大きく分けて3つの理由があります。

 

※ここからの情報は2015年に現地で働く日本人PTに伺った内容なので、最新情報はご自身で調べてください

 

①お金と時間が掛かりすぎる

先のブログでも紹介されていたように、オーストラリアでPT資格を取るには2つの方法があります。

 

1つ目が、養成校(大学)に通うことです。

 

そして2つ目が、資格の書き換え試験を受けることです。

 

養成校には、基本的に4年間通わなければなりません。(日本で経験のあるPTの場合、2年次に編入できることも多いようです)

 

仮に3年間だとしても、授業料、生活費諸々でおおよそ1000万円近く掛かってしまいます。

 

20代で1000万円貯められる人がどれほどいるでしょう?

 

間違いなく奨学金を借りたり、両親などから借金をしないといけないでしょう。

 

これで確実にPT資格が取得できれば良いのですが・・・。

 

②養成校入学=資格が取れるわけではない

日本の場合、養成校に通えば、そのほとんどがPT資格を取得することができます。

 

しかし、オーストラリアではそう上手くはいかないようです。

 

これはニュージーランンドのオタワ大学でPT資格の取得を目指されている方から聞いた情報なのですが

 

「これまで、10人以上の日本人PTがオーストラリアの大学に入学できたが、卒業(資格取得)できたのは江戸英明氏ただ1人しかいない」

 

と2015年の時点で資格を取得できたのは、なんと10人以上いる中でたった1人だけのようです。

 

おそらくですが、この10人以上のPTたちは、臨床に真摯に取り組み、仕事の傍、英語を熱心に勉強された非常に志の高い方たちなんだと思います。

 

そんな人たちでも資格を取れないオーストラリア・・・。

 

もはや博打だとは思いませんか?

 

③書き換え試験には差別がある?

ここまでの話を聞くとおそらくほとんどの方が

 

「それなら2つ目の書き換え試験を受けたらいいのでは?」と思われたのではないでしょうか。

 

しかし、これもそう上手くはいかないようです。

 

書き換え試験には英語の試験もあるのですが、そこでシンガポール人PTが落とされたそうです。

 

これがどういうことだかわかりますか?

 

シンガポールの公用語は英語です。

 

「そのPTが落ちたということは、人種差別があるのではないか?」とそのPTはおっしゃっていました。

 

さらに書き換え試験は、過去問なども出回っておらず、外国人PTに対してオープンではないようです。

 

それでも海外に行きたいPTさん達へ

夢を壊すようなことばかり書いてしまいました。

 

しかし、これが現実なのです。

 

「それでもオーストラリアに行くんだ!」というのももちろん良いと思いますが、難しいのではないか?というのが僕の意見です。

 

そこでオススメしたいのがカナダです。

 

もちろんこれも簡単な道ではありません。相当の覚悟が必要です。

 

しかし、オーストラリアに比べると、失敗したときのリスクも含めて、かなり良い選択肢だと僕は考えています。(これには先ほど紹介したオタワ大学のPTさんも同意見でした)

 

次回は、なぜカナダが良いのかについて紹介させてもらいます。

 

続きはこちら(海外で理学療法士になるならカナダがベスト説

 

突然ですが、2017年1月4日よりカナダへ留学します。

 

「おいおい、旅しないのか?」と心配してくれた皆さん、安心してください!

 

4月からします。

 

さてさて、肝心の留学先ですが、カナダのアルバータ大学ESLコース(英語を第2言語として教えるクラス)に入学します。

 

それでは今回は、アルバータ大学について、そして僕がなぜこの大学を選んだのかについて説明していきます。

 

アルバータ大学とは

Wikipediaより

アルバータ大学(英: University of Alberta)は、カナダ・アルバータ州の州都エドモントンにある州立総合大学である。

 

医歯薬理学、工学、化学、生物学系学部やビジネススクール、地質学、森林学、淡水生態学、環境経済学、ナノテクノロジー等の分野での研究・活動が盛んである。

 

カナダの首相や数々の政治家、最高裁判所長官、作家等の著名人を輩出している。

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アルバータ大学HP

 

あと付け加えておくと世界大学ランキング59位かなり優秀な大学なんです。

 

そんな大学がもつELSコースだからまあ間違いないはず!ということが一番の決め手です。

 

さらにアルバータ大学には、こんな素晴らしいプログラムがあるんです!

 

Academic English for Graduate Admission

これが僕が入学するコースです。

 

直訳すると、大学院入学のための学術的な英語です。

 

このコースは、文字通り、大学院への進学を希望する人たちへ用意されているESLコースです。

 

期間は3ヶ月半、週4日、1日4時間の授業を受けます。

 

僕はこのコースに入学します。

 

 

正直大学院には興味ないのですが、このコースを選んだ理由が色々あるんです。

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Academic English for Graduate Admission

 

理由①世界中から質の高い学生が集まる

皆さんよく聞きませんか?

 

「留学したけど、日本人とばっかりつるんで全然英語上達せんかったわ」

 

なんて留学あるあるを

 

このコースでは、入学基準であるIELTS overall 6.0を満たしている人のみが入学できるのです。

 

この点数は、海外の大学に入学できるレベルです。

 

なので自ずと日本人の学生は少なくなり、先ほど挙げたような失敗をするリスクはかなり減らせると思います。

 

理由②研究について学べる

僕も無職の旅人とはいえ一応、理学療法士。

 

今後、研究でメシを食っていかないにしても、論文や研究を読み解く力は必要だと考えています。

 

このコースでは、英語を学びながら研究の手法も学ぶことができます。

 

さらに、僕たち日本人が苦手な批判的思考プレゼンスキルなども学べるなど、英語学習+@で学べることが多いというのも決め手になりました。

 

理由③ホームステイ先を大学が選んでくれる

おそらくホームステイは、どこの語学学校でもできるはずです。

 

皆さんは、こんな留学失敗例を聞いたことがありませんか?

 

「ホストファミリーと合わなかった」「ホームステイ先の家がめっちゃ汚かった」なんて話を

 

ネットで「留学 失敗」と検索すれば山のように失敗例が出てきます。

 

なので、名門アルバータ大学が責任を持って、ホームステイ先を選んでくれるというのは、かなり大きなメリットだと思います。

 

実際に、数日前に僕のホームステイ先が決まったのですが、とても優しそうな7人家族で、今からとてもワクワクしています。

 

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アルバータ大学HPより

 

まとめ

ここまで、アルバータ大学について、僕がアルバータ大学のESLコースに入学を決めた理由について書いてきました。

 

「英語はある程度できるけど、もっと勉強したい!」なんて人は参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

来月からの新しい環境・出会いに興奮しております。

 

「なんでこんなに脳卒中の人が多いんだろう?しかもみんな重症だ」

 

初めてベトナムに訪れたとき感じたことです。

 

この疑問について僕なりに考えてみました。

 

①食事の問題

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ベトナム料理というとフォーや生春巻きなどあっさりめの料理を想像しませんか?

 

ところが、実際の現地で食べられているものは、とても味付けが濃く、塩分が高い料理が多いのです。

 

その影響で高血圧の人が多いという話を何人もの現地スタッフから聞きました。

 

日本では、高血圧を薬でコントロールしている人が多いのですが、ベトナムではその習慣がまだ根付いておらず、自分が高血圧だと自覚すらしていない人がたくさんいるようです。

 

②医療の問題

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ベトナムの田舎には、病院が非常に少ないため、脳卒中になった際に最も重要な早期治療が受けられない人がほとんどのようです。

 

また貧困な家庭では、医療を受けるお金がなく、降圧剤が買えない・脳卒中を発症しても放置したという患者さんを実際に何人もみました。

 

これらが重症化を招いている一因であることは間違いないと考えています。

 

※実際にはもっと色んな問題点がありそうですが、僕の活動はリハビリ施設・家屋訪問のみであるため、ベトナムの急性期医療については理解できておりません

 

③リハビリテーションの問題

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ベトナムでは、運動療法も物理療法も病院側が請求できる金額はほぼ同額だそうです。

 

セラピストは「楽だから」、患者さんは「気持ちいいから」という理由で物理療法を選択する傾向にあるという話を現地の医師に聞きました。

 

通常、脳卒中を発症しても、超高齢者もしくは再発でない限り、ほとんどの方が再び歩けるようになります。

 

しかし、ベトナムの患者の場合、中年の方でも一人で歩けないというケースをたくさん見ました。

 

それはベトナムのこのようなリハビリシステムも影響していると考えています。

 

④障害に対する認識の問題

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ベトナムでは、家族が病気になった場合、仕事を辞めてでも介護をするというのが一般的だそうです。

 

この考え方は素晴らしいと思いますが、弊害もあります。

 

患者は身の回りのことは介護してもらうのが当たり前と考えているため、本来頑張れば自分で出来ることでも任せっきりです。そのためどんどん身体機能が低下してしまいます。

 

これに関しては、その国の人たちが昔から培ってきた考え方であり、何が正しいかは難しいですが、リハビリテーションの観点からすると、やはり変えて行くべきだと僕は考えています。

 

セラピストの問題

ベトナムでは、セラピストになるための養成期間が数ヶ月と短く、国家試験もなく、統一された組織が存在しません

 

そのため、他の国に比べると個人の知識・技術が劣ってしまうのは仕方がないことだと思います。

 

事実、タイ・カンボジアなどの周辺国はWCPT(世界理学療法連盟)に加盟しているのに対し、ベトナムは未だに加盟できていません。

 

そのため、リハビリ=マッサージ・ストレッチという考え方が強く、リハビリテーションが進まないという現状になってしまっているようです。

 

まとめ

これらが、僕が思うベトナムに重症脳卒中患者が多い理由です。

 

僕はこれまで2年間、しかもそれぞれ1週間ずつという非常に短い期間しかみていないので、きっと現地で働くJICAスタッフや専門家がみればもっと色んな見方ができると思います。

 

こんな風にで様々な国の医療の疑問を解き明かしていけたら面白いなと考えています。

 

ベトナムボランティアから帰ってきて1週間が経ちました。

 

二度目の参加でしたが、前回以上に勉強になる活動となりました。

 

前回と異なる点は、以下の3つです。

 

①理学療法だけでなく、リハビリテーションを考えられるようなった

 

②現地セラピスト・学生たちと友達になれた

 

③活動についての情報をブログやSNSで発信した

 

昨年からの成長を実感でき、嬉しく思っています。

 

また今回は、ベトナムの人たちのために働くという目的に加え、来年から始まる『世界の医療を巡る旅』のシミュレーションという目的もありました。

 

今回の活動を通じて、①Facebookを使った情報の拡散、②旅先での友達作り、③旅の装備などについて様々なデータを得ることができ、満足しています。

 

きっと来年は世界中の医療者たちと繋がれてすごい1年になるんだろうと確信しています。

 

 

3日目は、1年ぶりに平和村を訪れました。

 

平和村とは、ベトナムタイニン省ハオドゥック村にあるリハビリテーションが行える唯一の医療施設で、僕の所属するNPOとは2003年から連携して地域医療活動を行っています。

 

1年ぶりの平和村は昨年と大きく変わった印象はなく、この日も患者さんを看護・介護する家族が大勢いました。

 

ベトナムでは患者の身の回りのことは病院スタッフではなく、家族が実施ため床ずれの発生率は極めて少ないと平和村の看護師さんが教えてくれました。

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昨年より、ベトナムには重症の脳卒中患者が多いと思っていました。このことを聞くと、ベトナム料理は塩分が高く、飲酒の量が多いため高血圧の人が多いからだと言っていました。

 

日本の場合、薬で血圧をコントロールできるのが、この国では、近くに病院がなかったり、薬を買うお金がなかったりするため、脳卒中に罹患する人の割合が高いそうです。

 

また、日本で医師として働くクイ先生から、『ベトナム人は楽にできる物理療法が好きで、さらに保険点数も運動療法と変わらないため、物理療法を選択しがちであり、そのためにリハビリがなかなか進まない』という話を聞きました。

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午前中は、脳卒中患者を中心にベトナム人セラピストとアプローチ方法、動作指導についてディスカッションを行いました。

 

指導がうまくいった例として、階段を降りるのに恐怖感を持っている患者に対して、ベトナム人セラピストはこれまで前向きでの降り方しか指導していませんでした。

 

そこで後ろ向きで降りることを提案すると「こっちのほう楽!」と良い反応を得ることができました。

 

また膝痛をもつ脳卒中のおばあちゃんに対しては、セラピストが過剰に安静にしている可能性についてお伝えしました。

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午後からは、ベトナム人通訳の数が足りないこともあり、英語を話せるため僕が通訳として働きました。

 

発達障害がある子どもに対しておもちゃなどを使って興味・関心を引き出しながら、身体活動を促していくという考え方は、成人に対するアプローチと根本的には同じだなと勉強になりました。

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この日もたくさん学ばせてもらいました。

 

僕も含めて皆、日本で仕事があるためベトナムの患者と接することができるのはたったの一週間でしたが、今年もたくさんのことを学ばせてもらいました。

 

来年も必ず参加しようと思います。

 

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2日目は、早朝からスコールが降るという悪天候でしたが、幸いにも僕たちが活動しているときは全く降らず、最後まで濡れることなく活動を行うことができました。

 

この日は1日で5名の訪問を行ったのですが、そのうちの3名が去年も訪問した患者であり、前回との変化を確認することができました。

 

昨年最も印象深かった水頭症の女の子が、変わらず元気に過ごしていたことが嬉しかったです。

 

お母さんの笑顔もまた見ることができ、さらに感謝の言葉までもらえて、今年も来た甲斐があったなと思いました。

 

去年の訪問の際に、誤嚥防止のために、舌骨のストレッチをお母さんに指導したのですが、僕たちが帰った後に実施した結果、出血してしまったため、それ以降行なっていないということでした。

 

詳しく話を聞くと、1日に30分以上行っていたことやかなり強く触っていたこと、また触る位置が異なることが出血の原因のようでした。

 

思い返すと、十分な指導ができていなかったことを反省しました。

 

そこで、iPhoneで舌骨の位置を調べ、お母さんに確認してもらい、一緒に優しく動かす練習を繰り返し行いました。

 

また実施時間や実施中の表情を確認することも指導させてもらいました。

 

また来年も会いたいなという思いを抱きながら彼女の家を後にしました。

次に訪問したのが、去年も訪問した片麻痺のおばあちゃんでした。

 

昨年の指導では、①廃用症候群にならないよう歩行・立ち座りで身体を動かすこと②人と接するのが好きなため、玄関先に椅子を設置して日中はそこで過ごしてもらうことの2点を伝えました。

 

しかし、実際には、家族の負担が増えることや本人の移動能力の低下が原因で実施できていませんでした。

 

このおばあちゃんに対する指導内容について、僕は、①自主練習を増やしてもらうこと、②CBRの訪問回数を増やしてもらうこと、③環境設定を行うことなどおばあちゃん主体の取り組みを提案しました。

 

しかし医師である山西先生に『現状を考えると本人さんに頑張ってもらうのは難しいだろう。家族の介助量軽減を軸に考えるべきでは?』と介護者である家族主体に考える必要性を指摘されました。

 

正直僕の提案は、『本人の状態やベトナムの医療システムを考えると難しいが、一応提案しておこう』という浅はかなものでした。

 

このおばあちゃんとの経験から、手段である理学療法のみでなく、概念としてのリハビリテーションをもっと学ぶ必要があることに気づかされました。

 

日本ではなかなかできない勉強をさせてもらう毎日です。

 

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僕は今ベトナムのタイニン省ハオドゥック村にいます。

 

昨年に引き続き、今年もベトナム・タイニン省の地域リハビリテーションを支援する会の活動のためここタイニン省にやって来ました。

 

ベトナムの気候は、真夏である8月にも関わらず、日本に比べるとかなり過ごしやすいです。

 

僕が参加しているベトナム・タイニン省の地域リハビリテーションを支援する会とは、

"国際的な医療・リハビリを支援することを目的として2005年10月にNPOを設立したNPO法人です。高度な医療設備や専門的医療スタッフに恵まれない、ベトナム南部タイニン省の農村地帯で、地域に根ざしたリハビリテーションを支援しています。日々地域の障害者を訪問し、訓練や生活指導を続けるワーカーたちや、そのワーカーの教育を担当するリハビリテーション病院の訓練士たちを指導しています。"

ホームページより(https://tayninh-cbr.org)

 

 

昨年は1週間この活動に参加し、異なる文化を持つ対象者に対するリハビリテーションの難しさを痛感しました。

 

今年の活動に向けて、国内外問わず様々な書籍や文献を読んだのですが、結局、具体的に何をどうすれば良いのかわからないまま参加することとなりました。

 

初日は、訪問リハビリチームとして、4名訪問したのですが、これまで日本では担当したことのない脳性麻痺の子どもが多く、全く役に立つことができませんでした。

 

同行していたJICAスタッフの小竹さんやこの冬JICAに行く倉田さんの子供たちに対する指導を見ながら小児リハビリを学ばせてもらいました。

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初日は情けないほど役に立てなかったので、正直書くことはありません。

 

このような普段と異なる環境で働くと、自分の小ささを思い知らされます。

 

『もっと勉強しなければいけないな』と考えさせられた一日でした。

 

はじめまして!

 

メディカルジャーニー山本です。

 

今日からこのブログで、僕がこれから実行しようとしているおそらくセラピスト業界では初めての取り組みについて発信していきます。

 

今、ワクワクしながら準備を進めています!

 

よろしくお願いします!